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2014.11.30

焼きハゼ作り 夫婦で奮闘 石巻・長面 震災前の出荷数目指す

ハゼの焼け具合を確かめる榊正吾さん(左)と照子さん=石巻市尾崎

 正月の雑煮用のだしとなる伝統の焼きハゼ作りの季節を迎え、石巻市長面の尾崎地区で唯一取り組んでいる榊正吾さん(71)と照子さん(70)夫妻が奮闘している。「長面浦の焼きハゼ」を心待ちにしている多くの人たちのため、12月中旬まで続けていく。

 榊さん夫妻は東日本大震災で、長面にあった自宅と作業場が流失。現在は河北地区の仮設住宅から長面に通い、親戚に借りた作業小屋で早朝から焼きハゼ作りに励んでいる。

 長面浦に前日から仕掛けておく刺し網には、多いときで約300匹のハゼがかかる。竹串に1匹ずつ刺していろりを囲むように並べ、背中と腹の両面を約1時間かけて焼き上げる。

 焼き目が付いたハゼは、稲わらで1連14匹を基本としてつなぎ、約1週間しっかりといぶす。時間の経過とともに光沢を増し、触ってみて弾力が無くなれば完成だ。

■上品の郷で販売

 ことしは震災前と同じ約500連の出荷を目指しているといい、石巻市の乾物店や同市小船越の道の駅「上品の郷」などで販売されるという。予約も多く舞い込んでいる。

 照子さんは「私たちが元気でいるうちはやっていきたい」と力を込め、正吾さんは「お客さんに『長面のハゼでないと』と言われれば、こちらも出荷しないとね」と笑顔を見せた。


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