NEWS 石巻かほく

このエントリーをはてなブックマークに追加
2014.06.28

まちの本棚、オープン1周年 文化交流の空気育む 石巻・中央

企画展も開催中で足を運ぶ市民が増えている「石巻 まちの本棚」=石巻市中央

 本を媒介にしたコミュニティースペース「石巻 まちの本棚」が、石巻市中央のアイトピアにオープンしてから間もなく1周年を迎える。中心市街地から書店が消えて久しかっただけに、東日本大震災後に生まれた街中の“本屋さん”に足を運市民が増えている。

 オープンは昨年7月27日、「ISHINOMAKI2.0」と「一箱本送り隊」が中心となり、かつて書店だったビル1階に開設した。広さ40平方メートルのスペースに、全国から寄贈された本など約1000冊が蔵書として並べられている。

 開館は原則、毎週土曜から月曜(午前11時〜午後6時)。貸し出しのほかトークイベントや朗読会、展示会なども開催。図書館的な役割も担っており、被災した街中に本を通した文化交流的な空気をつくりだしてきた。

 運営がユニーク。開館時、“店番”を担当するのが市民から募った有志で、現在、6人がボランティアとして交代で務めている。

 まちの本棚を担当するISHINOMAKI2.0の勝邦義さん(31)は「学校帰りに子どもたちが立ち寄ったりと、この1年間で親しまれるようになってきた」と手応えを感じる。

 課題も見えてきた。勝さんは「本当は毎日、開館しているのが理想。そのためにも店番に協力してくれる市民のボランティアを増やしていきたい」と話す。

 さらに2年目は街中にまちの本棚を増やしたい考え。勝さんは「店の一部に本棚のスペースを設けたい。協力してくれる店を探している。本を通した交流の輪を広げていきたい」と意欲的だ。

◇企画展「女川だより」に関心

 「石巻 まちの本棚」は現在、企画展「女川だより−あの日からの『家族の肖像』展」を開いている。

 一人の女性新聞記者が東日本大震災後、女川一中(現女川中)の生徒らと俳句を通じて交流。思いを込めて詠んだ俳句を「女川一中生の句 あの日から」として本にまとめた。

 企画展はその中の俳句を中心に展示している。7月31日まで。


スポンサーリンク

ページの先頭に戻る