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2014.04.06

“幻の港”復興、運河再生は 「野蒜築港跡」講演通し学ぶ 東松島

野蒜築港跡の被災状況や復興の視点が解説された講演会=東松島市小野市民センター

 東松島市郷土史友の会(多田龍吉会長)が主催する講演会「野蒜築港跡の復興と地域づくり−北上・東名運河の歴史と被災状況、そしてこれから」が先日、市小野市民センターであった。

 東松島市大塚出身で、野蒜築港跡など土木遺産について詳しい東北大大学院工学研究科の後藤光亀准教授(土木工学・水環境学)が講師を務め、友の会会員ら約30人が参加した。

 後藤准教授は、野蒜築港の市街地跡や東名運河などの東日本大震災による被害状況を説明。津波で広範囲に浸水したり、貴重なれんがの橋台が流失・損壊したりしたが、「東名運河を境に内陸側は浸水深が約3メートル低く、運河が津波低減効果を果たしたと考えられる」と述べた。

親水空間で助言

 県の運河再生復興ビジョンで東名運河一帯は原状復旧として、コンクリート護岸が計画されていることに対し「往年の美しい景観が失われ、植物群落などに影響を及ぼす可能性がある」と指摘。「親水空間をどう守るのか。地域から行政に強く要望していくことが重要」と助言した。

 野蒜築港は明治時代、国の殖産興業政策の一環で計画され、1878年に着工した。北上運河と東名運河が開削されたが、84年の台風で突堤が流出したため翌年に事業を断念。「幻の港」と言われている。


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