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2014.03.27

立町アーケード撤去へ 「石巻の象徴」老朽化に勝てず 8月にも作業着手

老朽化により、撤去されることになったアーケード=石巻市立町大通り商店街

 石巻市立町大通りのアーケードが、老朽化などを理由に撤去されることになった。国道398号の両側に設置されている「立町のアーケード」は石巻の象徴の一つだっただけに、時代の変遷とはいえ惜しむ声も多い。東日本大震災を契機に中心市街地再開発の動きが活発化する中、街路灯の設置や歩道の美装化などで立町大通りも新たな商店街に生まれ変わる。

 立町大通り商店街振興組合(高橋美江理事長)は25日夜、立町1丁目のあいプラザ・石巻で臨時総会を開き、アーケード撤去を決議した。

 総会では撤去に関する議案を提案。撤去費用を含めた全体事業費や撤去後の整備イメージなどが説明された。出席者から「予算を書類で提示すべきだ」「もっと時間をかける必要がある」といった意見も出たが、賛成多数で議案を承認した。

 組合は理事や町内会役員らで構成する「街並み委員会」を昨年10月に設置。撤去を前提に街づくりの在り方や街並みのデザインを考える会合を8回開き、「めりはりを付けた上品でオシャレな雰囲気の街並み」の整備を検討してきた。

 アーケードは1971年に完成した。鉄製で全長は約400メートル。石巻のメーンストリートとしてにぎわいを創出してきたが、老朽化による漏電が原因とみられる火災が発生したり、震災で破損や傾きが確認されるなど、以前から撤去を含め改善が求められていた。

 今後のスケジュールについては、6月に国に助成金を申請し、石巻川開き祭り後の8月、撤去作業に着手する計画。2015年には歩道の美装化、街路灯の整備を開始する予定。総事業費は最大約1億2000万円を見込み、国と県の助成金を活用し、組合も一部負担する。

 アーケードは長年、市民に愛されてきた。同市鋳銭場の主婦(53)は「アーケードがあることで雨風を防げた。友達と話しながら歩いた思い出がある。石巻の顔として昔のにぎわいを見てきただけに、なくなるのは寂しい」と残念がった。

 同市田道町2丁目の団体職員男性(66)は「時代の流れでもあると思う。マンガロードにもなっており、漫画の雰囲気を大事にした商店街づくりによる集客に期待したい」と話した。

 高橋理事長は「買い物客や市民に親しまれたアーケードがなくなるのは寂しいが、安全・安心のために撤去せざるを得ない。中心商店街に目を向けてもらえるよう、組合員一丸となって街路灯整備など魅力的な街づくりに努めていきたい」と話している。

 振興組合の組合員は111人で、現在約50店が営業している。


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