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2013.12.06

コミュニティー施設上棟 来年4月開所 活用し交流増やそう 石巻・雄勝波板地区

多くの住民らが駆け付けた上棟式=石巻市雄勝町波板地区

 石巻市雄勝町の波板地区会(鈴木紀雄会長)が地区内の高台に整備するコミュニティー施設「波板地域交流センター(仮称)」の上棟式が5日、現地で行われた。東日本大震災前から限界集落化に悩んでいた地区会は、住民の憩いの場としてはもちろん、大勢の人に地区を訪れてもらい交流する場として活用していく。来年4月の開所を見込む。

和室や工房、ロフトも

 施設は木造一部2階建てで、延べ床面積は272平方メートル。和室やフリースペースを中心に、防災倉庫やキッチン、工房が取り囲む。ロフトと浴室を備え、簡易的な宿泊もできる。

 工房では地区内の石切り場で採れる雄勝石を使ったワークショップなどを企画しているほか、夏場は波板海岸へ水遊びに訪れる親子連れなどに休憩スペースとして活用してもらう。地場産品の直売所設置も検討する。

 建設費は、県が兵庫県からの義援金で交付する、被災地域交流拠点施設整備事業補助金5000万円を活用。土地購入費は市の助成金と地区会費で賄った。運営は地区会で行う。

 上棟式には、住民や設計を担った日大と東北大の関係者ら約100人が出席。神事と餅まきを行い、今後の工事の安全を祈願した。昼食には、食を通して雄勝町の活性化に取り組む女性グループ「おがつスターズ」が、地元の食材を使った手巻きずしを振る舞った。

 波板地区は震災前21世帯が暮らしていたが、甚大な津波被害を受け4世帯に減少。高台移転で鈴木会長ら7世帯が戻り11世帯となる見込みだが、高齢化に拍車がかかった。地区会では震災前から限界集落対策としてまちづくりの先進地視察などをしており、交流人口を増やし地区ににぎわいを創出するため、コミュニティー施設の整備を決めた。

 鈴木会長は「震災後、地区は3000人のボランティアに助けてもらった。彼らに気軽に遊びにきてもらえる施設にしたい。豊かな海と雄勝石を生かし、施設を拠点に人が集まる魅力ある地区にしていきたい」と話した。


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