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2013.11.06

米国・ポップアートの第一人者マルコ氏、石巻市に絵画寄贈 NY市長もメッセージ

作品を手にするピーター・マルコ氏(左から4人目)ら=石巻市役所

 米国ポップアートの第一人者で、オリジナルのキャラクターを描き、子どもたちに大人気の画家ピーター・マルコ氏(46)=ニューヨーク市=が5日、東日本大震災の被災地復興を願って制作した絵画を石巻市に寄贈した。石巻市役所を訪れたマルコ氏は、作品とニューヨーク市長の市民に向けた励ましのメッセージを亀山紘市長に手渡した。

子どもたち励ましたい

 マルコ氏は「アートを通して、被災地へ元気を与えられる部分もあるはず。絵で子どもたちの心を癒やしたい」と作品に込めた思いを紹介した。

 亀山市長は「石巻はこれから未来に向け“出航”していくとき。希望の風をいただき、心から感謝している」とお礼を述べた。

 寄贈されたのはアクリル画2作。オリジナルキャラクターを中心に、ハートで地域を照らすイメージを表現した「Love Peace and Harmony」と、石巻市の市章を背景にちりばめ、魚など数々のキャラクターを描いた「Marcoart&N・Y・City Love Ishinomaki」。

 石ノ森萬画館のある石巻市中瀬は、地形的にニューヨークのマンハッタンに似ていることから、故石ノ森章太郎氏(登米市出身)は漫画と掛けて「マンガッタン」という愛称を付けた。2001年の米中枢同時テロの際には、石巻の漫画関係者らがニューヨーク市に義援金を送った。10年には民間企業が中瀬に「自由の女神像」のレプリカを建立するなどの親交がある。こうした経緯から、マルコ氏の石巻訪問を知ったブルームバーグ市長がメッセージを託した。

 マルコ氏は震災後の11年10月に仙台市を訪れ、宮城県に絵画を寄贈している。その後、もう一度、被災地の子どもたちを励ましたいというマルコ氏の思いが伝わり、NPO法人ベビースマイル石巻と三陸河北新報社が組織した石巻子どもの復興支援委員会(委員長・荒木裕美ベビースマイル石巻代表)が招待した。

 寄贈された絵画は、市役所など市の施設に飾る予定。

 マルコ氏は5日、日和山と石ノ森萬画館も訪れた。8日までの滞在中、計4回の絵画教室を開くほか、田代島や3日に再開した県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)を視察する。

◆ニューヨーク市長のメッセージ(全文)

親愛なる友人の皆さまへ

 サン・ファン祭りおよびサン・ファン・バウティスタ号出帆400年を祝賀される亀山紘石巻市長はじめ石巻市民の皆さまに、心よりごあいさつ申し上げます。

 大都市ニューヨークは長きにわたり日本と特別な関係を享受してまいりましたが、近年ニューヨーク、そして石巻市を襲った過酷な自然の猛威により、両コミュニティー間の絆はさらに強まりました。

 両市とも復興を進める中、今日住民の皆さまの回復力がはっきりと見て取れることに対し、私たちは敬意をささげたいと思います。

 「自由の女神像」は、わが国の不屈の精神を表す重要なシンボルであり、ニューヨークがその居場所であることは誇りとするところであります。

 石巻にある女神像の複製は、津波による壊滅にもめげずに立ち続けたことで、大切なことを思い起こさせてくれました。それは、2001年9月11日の事件の余波の中で石巻から寄せられた支援であり、両市が共有する強固で平和な未来に向けた誓いでもあります。

 全てのニューヨーク市民を代表し、石巻の市民の皆さまに、変わらぬ友情に感謝申し上げるとともに、心よりご多幸をお祈り申し上げます。

衷心より

ニューヨーク市長 マイケル・ブルームバーグ


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