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2013.05.11

JR仙石線区間代行バス玉突き 3台、乗客9人負傷 東松島・野蒜

代行バスの玉突き事故が発生した現場=10日午前10時45分ごろ、東松島市野蒜亀岡

玉突き事故で車両前部が損壊したバス

 10日午前7時半ごろ、東松島市野蒜亀岡の市道で、東日本大震災で運転を休止しているJR仙石線区間で運行される代行バス3台が絡む玉突き事故があった。10〜30代の男女9人が軽傷を負い、東松島市や石巻市の医療機関で手当てを受けた。石巻署が詳しい事故原因を調べている。

 石巻署やJR東日本仙台支社によると、代行バスは5台が午前7時10分ごろ、東松島市の矢本駅を出発し、松島町の松島海岸駅に7時50分ごろに到着する予定だった。

 5台は連なって走行していたが、対向してきた大型トラックと擦れ違うため2台目がいったん停車。3台目も止まったところに4台目が追突し、押し出される形で3台目が2台目にぶつかった。

 衝突した3台のバスには乗員・乗客計145人が乗っていた。負傷したのは全員乗客で、2台目が3人、3台目が2人、4台目が4人だった。

 現場は震災で被災した野蒜小の旧校舎の北東側。片側1車線の下り坂で、右カーブの手前だった。近くに住む女性(56)は「騒がしいと思って家から様子を見たら、警察官が駆け付けていた。狭い道だが、大型車が頻繁に通り、特に朝は交通量が多い。ここ2、3カ月は復旧工事の車両の往来も激しくなっていた」と話した。

 代行バスは震災で仙石線高城町−陸前小野間が不通になっていることから、1日上下39本のダイヤで運行されている。朝夕のラッシュ時は一度に最大5台を走らせている。JR東日本が宮城交通(仙台市)に委託し、5社が下請けなどで運行している。

「座席外れ、体が投げ出された」

 東松島市で起きたJR仙石線の代行バス玉突き事故で、負傷した乗客9人は東松島、石巻両市の医療機関に搬送された。重傷者は出なかったが、「大きな衝撃があった」などと事故発生時の状況を語った。

 東松島市の病院では、いずれも石巻市の男性(36)と男子高校生2人が手当てを受けた。

 男性は持病の治療のため付き添いのヘルパーと仙台市の病院に向かっていた。5台のバスのうち3台目の真ん中辺りの補助席に座っていたが、「最初は地震が起きたみたいだった。衝撃で前のめりになり、座席の背もたれがぶつかった」と振り返った。

 石巻市の整形外科医院で治療を受けた東松島市の男子高校生(15)は仙台市内の高校に登校途中だった。4台目の後方に座った状態で事故に遭い、「ド−ンという大きな音がした。座席が外れ、体が投げ出されるなど今まで味わったことがない衝撃だった」と話した。

 同級生という石巻市の男子高校生(15)は「運転手の『あっ』という声でぶつかった」と言う。2人は柔道部員で高校入学後、初の大会を12日に控えていた。首や腰などを痛め、「試合に出られないのが残念」と悔しがった。


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