FEATURE 特集

ロック & ロール の「NPOグルーブ」

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いしのまきNPOセンターがNPO活動の現状や課題、役割などを分かりやすく説明します。

 session13 ≫ 地域の課題は自ら解決!するために・・・その1 (2017.11.23)

 前回はアメリカでNPOが活発化した理由についてお話しました。1980年代初頭、国の財政赤字解消のため社会保障費を削り、代わりにNPO(民間)の力を活用するようになった背景と、何より自分たちのコミュニティーの課題は自分たちで解決する意識が強い土壌があることが挙げられました。

 これって、私たちの地域の今後を考える上でも、重要なことじゃないでしょうか?

日本だって、NPOに求められるところは同じでしょ?

まぁ、そうだね。
要支援の課題だけど、行政の施策ではカバーしきれなくて、民間企業が手を出せば赤字になるような分野を、補助金やボランディアの協力を得ながらNPOが事業化して解決することを期待されていると思うよ。
それに、地域住民がそういうNPOの活動を見ることで、自らの地域課題に当事者意識を持てるし、ボランティアや寄付といった形でその活動に参加するようになれば、「自分たちの地域の課題は自分たちで解決する」っていう手応えを感じるんじゃないかな。

地域には必要な事業だけれど、役所にも、普通の会社にもできないものって?

例えば、福祉系のNPO団体。障がい者の方やそのご家族を支援する事業を行っている石巻の団体は、地元企業やほかの事業所と連携しながら、支援ニーズにきめ細かく対応しているんだ。

福祉って、地域のNPOやボランティアの活躍が最も必要な分野のような気がする。

そんなイメージがあるよね。実際、日本には52,000近くのNPO法人があって、その中で「保健・医療・福祉」の増進を図る活動をしている団体は30,000以上、6割近くあって、活動分野としては最も多いんだ。
これは、行政がカバーできないところにさまざまな問題があって、その解決のためにNPOの活動が求められているといえるよね。

石巻圏域は震災の影響で、福祉分野の支援が必要な人も多いんじゃない?

そうだね。復旧作業の現場で働いていた人の仕事がなくなって、生活困窮者になったケースも報告されてるよ。
生活困窮者への支援に関しては、支援者が困っている人に対し1対1で支援を行う「伴走型」の活動を行う団体も出てきていて、困っている人が生活再建して社会復帰を果たすまでのステージを、マラソンの伴走者のように切れ目なく支援を行うんだね。

なるほど。すごく大変そうだけれど、そうやって一人でも生活困窮者をなくすことは、地域として本当に大切だよね。

困窮に陥る要因はさまざまで、一人で複数の問題を抱えている場合は、複合的な支援も必要になるんだ。
石巻市のように多様な活動をするNPOがあって、それらの団体が連携することで、このような支援ニーズにも応えられるんだよ。

NPOが連携すると、支援できる範囲が広がるんだね。

そうなんだ。そして、行政(市役所)との連携もとても重要。
石巻市には、「NPO連携会議」というネットワークがあって、市の職員とNPOが意見交換をする場を作っているよ。
「自分たちの地域の課題を自分たちで解決」するには、NPO側と市役所側が課題を共有し、お互いの立場から意見交換して連携することが大切だ、という目的で設立したんだ。
行政とNPOが協働することで、それぞれの単独での事業では得られない効果が期待されているよ。

 

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※原則、隔週木曜日に掲載します。

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