FEATURE 特集

ロック & ロール の「NPOグルーブ」

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いしのまきNPOセンターがNPO活動の現状や課題、役割などを分かりやすく説明します。

 session8 ≫ NPO法人を運営する・・・その1 (2017.09.14)

 前回は、身近な問題を解決するために立ち上げた任意の市民活動団体が、その活動を継続的なものにするため、あるいはより広い範囲での活動につなげるための手段としての法人格の取得について学びました。

 今回は、NPO法人や社団法人になった団体が、どのように運営資金を確保しているかについて考えてみましょう。

前回お話ししたオラの友達のことなんだけど、ついに仲間と、子どもの遊び場づくりを目的としたNPO法人を立ち上げたんだ。
いろいろ相談にのってくれて、ありがとう。

おー、がんばったね。
でも、大変なのはここからだよ。
NPO法人を持続的に運営していくのは、普通の会社の経営と変わらないからね。収益を上げる事業を行えば、法人税の申告も必要だよ。

えーっ!
社会貢献をしている「非営利組織」なのに、税金を払うの?

収益事業を行っていない法人は税務申告の必要はないけど、多くの団体は、活動資金を得るため何らかの事業をしているよ。ある程度の規模になると、事務所を借りたり、職員を雇用する必要があるから、その資金を確保しなければならないでしょ。

なるほど。
NPOって、寄付とか助成金で運営されていると思ってた…。

ここでもう一度、NPOの収入構成を見てみよう。
(1)会費
(2)寄付
(3)助成金・補助金
(4)自主事業
と大きく4つあるけど、団体の多くは事業での収入が活動資金の8割を占めてて、会費や寄付は1割程度なんだ。
助成金・補助金は使途の制限があるし、1年間だけのものが多いから、持続的な財源にはならないよ。申請すれば必ずもらえるというものでもないしね。

NPOがやってる事業って、どんなものがあるのかな?

例えば、障がいのある人を雇用してパンやお菓子を作って販売したり…というのが、モデルとしてわかりやすいかな。
社会貢献をしつつ収益を上げる事業が、NPOらしいよね。 NPO等公益団体にとって重要なのは、自らが設定したミッション(社会的使命)の達成だから。
「障がい者の雇用促進」を掲げる団体が、その目的を達成しつつ持続的活動のための収益も得るというのが、理想だよね。

なるほど。ミッションの達成が最も重要なんだ。
そこが、利益追求が第一となる普通の会社とは大きく違う点だね。

市役所が手の届かない部分のサービスや民間に任せた方が効率の良い場合は、行政からの業務委託という形で、NPOが代行する事業も多いね。

NPOが市役所の仕事を代行するの?

市役所は広く平等に住民サービスを提供するのが基本だから、住民のニーズが多様化するとどうしても対応できない部分が出てきたり、費用がかさんだりするんだ。
特に、被災地の自治体は復興事業に人員を割かれるから、他の業務で職員が不足してしまうという問題もあるしね。
NPOなど民間の専門性の高い団体や企業が業務を代行することで、多様なニーズに応えられるし、市役所も業務の効率化を図ることができるしね。

なるほど。業務を受託した団体にとっては、市からの委託費が事業収入になるんだね。

業務を受託するには、まず、団体の信頼性を高めることがもっとも重要だよ。
NPOの場合だと、NPO法にのっとった運営や会計報告がされているかはもちろん、多くの市民に支持されているかも大切な要素だね。
行政のパートナーとして税金を託されるのだから、受託するNPO側のスキルと信頼性の向上は欠かせないよ。

 

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※原則、隔週木曜日に掲載します。

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