FEATURE 特集

ロック & ロール の「NPOグルーブ」

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いしのまきNPOセンターがNPO活動の現状や課題、役割などを分かりやすく説明します。

 session7 ≫ NPO法人をつくる (2017.08.31)

 NPOを含む市民活動団体の多くは、身近な社会問題を意識することから始まっていると思います。「周りに生活困窮者が増えている」「子育て環境の改善が必要」等々の地域課題に対し、行政に頼るのではなく、自ら仲間を募って行動を起こす…。

  石巻圏は東日本大震災の影響で、多くの地域課題が顕在化しました。それら課題に対し、有志を募って活動を始めた人・団体の多くは、持続的で効果的な活動のため、「NPO法人」または「一般社団法人」といった法人格を取得するようになりました。

オラの友達で、ボランティアとして始めた子供の遊び場づくりの活動を広げるためにNPO法人を作りたいって子がいるんだけど、どうしたらいいの?

ボクが相談員をしている「石巻市NPO支援オフィス※」でも、団体設立や法人化の相談が増えてきているよ。

ここでもう一度、復習してみよう。NPOは「Non-Profit Organization」の略称で、「非営利組織」という意味。さまざまな社会貢献活動を行い、収益を分配することを目的としない団体のことだよね。
同じ目標に向かって社会貢献活動をしている仲間が集まっているとする。その活動の範囲を広げたり、持続的なものにするためには、団体としてNPOの法人格あるいは一般社団法人格を取得することが一つの手段になるよ。

法人にすると、なにかいいことあるの?

法人にするメリットとして、大きくこの三つが挙げられるよ。
(1)銀行口座の開設、事務所の賃貸契約、社員との雇用計画など、さまざまな契約の主体になれる
(2)自治体や企業の助成金、補助金が受けやすくなる
(3)特定非営利活動推進法(NPO法)にのっとった経営が求められ、情報公開の義務があるため、社会的な信用が生まれる

NPO法にのっとった運営や情報公開って、なんか大変そうだな…。

法人化することにより、総会・理事会の開催、会計報告・事業報告の作成やそれらを所轄庁(宮城県)へ提出し公開しなくてはならないという義務が生まれるよ。
たしかに大変だけれど、活動に対して、多くの人の共感や応援を得るためには必要なことだよ。特に積極的な情報公開については、団体の信頼度を上げるために、とても大切なことなんだ。

じゃあ、法人化するためにはどんな条件があるのかな?

まずは、NPOなので、活動は営利を目的とせず、「公益」に寄与するものであること、社会に貢献できる活動であることが大前提だね。それは団体の「ミッション(使命)」として活動の指針となるよ。
それと、特定の宗教や政治・政党についての活動を目的としないことだね。
NPO法には20分野の社会貢献活動が明示されていて、いずれかに当てはまる活動であることが要件なんだ。

なるほど。オラの友達の場合は、この20分野のうち「子どもの健全育成を図る活動」を行う団体として申請すればいいね。

次は組織づくりだね。
団体の構成員として、総会での議決権がある人が10名以上いなければならないんだ。最低でも10人の仲間が必要ということだね。団体の活動について、志を同じくする仲間を集めることが大切だよ。
組織の在り方は「定款」に明記して、事業内容や会員資格、役員数、総会や理事会についてのルールを決めるんだ。

うわー、思ったより大変だね…。
でも、この申請作業をクリアして法人登記を済ませれば、一人前の団体になれるんだね!

法人格の取得は、より良い団体活動にするための手段であって、必須条件というわけではないんだ。法人格のない任意団体として活発に社会貢献活動をしているところもたくさんあるよ。大切なのは、団体としてのミッションを達成するために、法人にする必要があるか否かをきちっと判断することだよ。

※石巻NPOオフィスは、石巻市がNPO等市民活動団体の活動支援の拠点として、平成14年に設置しました。団体の設立や運営の相談も随時行っています。
 場 所:石巻市泉町3丁目1−63(石巻市総合体育館うら)
 連絡先:TEL 0225-23-0851 / npo@i-port.ne.jp

 

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※原則、隔週木曜日に掲載します。

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