2019/03/10 ミュージカル「シシオドリ海を渡る」@大船渡

ミュージカル「シシオドリ海を渡る」

稽古で躍動感あふれる動きを見せる出演者たち=11日、石巻市中央2丁目の市かわまち交流センター

ミュージカル「シシオドリ」
石巻で稽古場
来月10日、大船渡公演

 宮城発のミュージカル「シシオドリ海を渡る~こころ静かに 遊べ友だち~」の稽古が、3月の大船渡公演に向けて石巻市内で行われている。オーディションで選ばれたキャスト12人のうち、石巻関係の演劇人が4人も占める。いしのまき演劇祭を核にした芝居の面白い街づくりに、新たなエネルギーを生みだしている。

 「シシオドリ…」は3月10日、大船渡市民文化会館である「アジア神々の系譜」(午後1時開演)で上演される。文化庁などが主催で、民俗芸能を軸としたミュージカルを創出し、地域の文化的遺産を次世代に継承するのが目的。2018年度は、岩手の「いのちてんでんこ」などとともに、宮城作品として「シシオドリ…」が公開される。

 稽古のメイン会場が石巻市中央2丁目の市かわまち交流センター。演出家の田中圭介さん(東京)が第1回いしのまき演劇祭に参加していたことや、演劇の熱が街中に広がっていることが稽古の地として石巻が選ばれた。

 稽古では、シシオドリ発祥の地と言われる南三陸の伝承をもとに涙あり、笑いありのミュージカルに仕上げようと、出演者は歌にダンスに汗を流している。

 石巻市出身で、東京から参加している俳優の芝原弘さん(コマイぬ)は「石巻の地で演劇を創れることがうれしい。演劇祭で盛り上がってきた芝居の熱を、ほかの街の人たちにも知ってもらえれば」と話す。

 ほかに石巻からは都甲マリ子さん、角張淳子さん、大橋奈央さんの3人が参加。それぞれ演劇祭と関わってきた。大橋さんは「稽古では四苦八苦しているが、素直に楽しみたい。お客さんの感情を揺さぶりたい。いろいろなことを感じ取ってほしい」と語る。

 演出の田中さんは「この作品は東北の芸能のルーツとエネルギーの源を探る旅のような物語。石巻の人たちの身体に宿る経験も作品の背景になっている」と強調した。

 作品の根底には「津波で何もかも流されたが、心まで流されたわけではない」と、逆境に抗って自らの力で生き抜いた人々の精神が脈打っている。東日本大震災の記憶にもつながるミュージカルが、演劇の街・石巻から生まれる。

<旧観慶丸商店で公開リハーサル>

 本番そのままに衣装を着けて行う公開ドレスリハーサルが、3月1日午後7時15分から旧観慶丸商店(石巻市中央3丁目)で行われる。入場無料。

 大船渡市での公演は入場料2000円。

 連絡先は企画・制作の「みんなのしるしLLC」0192(47)5123。

【2019年2月24日(日)石巻かほく掲載】


ミュージカル「シシオドリ」に出演しよう
石巻でオーディション
16、17日

 三陸から世界に発信するミュージカル「シシオドリ海を渡る」主要キャストのオーディションが16、17の2日間、石巻市中央3丁目の多目的ホール第3ステージで行われる。ミュージカルを三陸から発進しようと地元からの出演者を募っている。

 「シシオドリ海を渡る」は、三陸地方に伝わる民俗芸能シシオドリを題材にしたコメディーで、2020年オリンピアードプログラム作品。東日本大震災の被災地に、世界中から訪れることを目的に創り上げる。シシオドリが持つリズムのユニークさ、試練の中でも失わない三陸の人々のユーモア、海を生きる人々のたくましさなどを描く。企画・制作は、みんなのしるしLLC(大船渡市)。

 石巻市でのオーディションは、16日が午後2~5時、17日が午前10時~午後1時。男性6人、女性3人で、来年3月に高校卒業見込み以上の人。プロ・アマを問わないが、ダンス、演劇、打楽器のいずれかの経験者であることが条件。参加費無料。

 応募方法は、メールで件名を「石巻オーディション」と明記し、(1)名前(ふりがな)(2)生年月日(年齢)(3)住所(4)電話番号(5)メールアドレス(6)FACEBOOK、TwitterなどSNSアカウント(7)身長、体重(8)写真2枚(バストアップ、全身)(9)芸歴、プロフィル、特技や自己PRあれば-を添付して送信する。送信先のメールアドレスはminna@mi-kuni.com。10日必着。

 公演は2019年3月10日、大船渡市で行われる。

 みんなのしるしLLCは東日本大震災前後の記録を収集し、地域の記憶として次世代へ受け継いでいくための活動に取り組んでいる。ミュージカルの創出も一環。連絡先は0192(47)5123。

【2018年9月2日(日)、8日(土)石巻かほく掲載】