(172)ブレグジット

 時の流れが加速する世の中、私たちの日々の生活も合理的な方向へと進んでいます。その一つが言葉の簡略化でしょう。「あけましておめでとう」→「あけおめ」は若者たちのあいだで常識。ご存じ「KY」は「空気が読めない」などなど。

 英語にも数多くあります。たとえば、「できるだけ早く」という意味 as soon as possible は ASAP。BFN は bye for now「またね」の簡略形。

 最近、イギリスのEU離脱問題で、Brexit(ブレグジット)という言葉がメディアをにぎわしています。これは Britain(ブリテン)と exit(エグジット)を合わせた造語です。

 「イギリス」を英語でどう言うか…。

 中学のころは England(イングランド)と覚えていましたが、後に正式名称は the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」だと知りました。あまりにも長いので Great Britain(GB)とか United Kingdom(UK)という呼ばれ方をします。

 通常、Britain と言うとイギリスのことを指します。

 exit は「出て行くこと」「退出・出口」。映画館や劇場などで「非常用出口」として緑色の光とともに輝いているあの文字です。ex- は「外へ」を意味し、export(エクスポート)「輸出」などの語を構成します。

 つまりBrexit とは、Britain(英国)がEUから exit(出て行く)ことを表す造語なのです。

 良識の国イギリスがどのような舵(かじ)を切るか、世界が注目しています。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2019年1月31日(木)石巻かほく掲載】


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