お食事処 楓楸栞[ふうしゅうかん](石巻市大街道東4丁目)

自慢の唐揚げ定食を手にする神野さん。奥の小上がりでは宴会もできる

◇サクサクの唐揚げ定食

 定食や丼、麺類など幅広いメニューをそろえる定食屋。2017年3月、石巻市大街道西2丁目から移転新築した。

 一番人気の唐揚げ定食(3個800円、5個950円)は甘味と塩味の2種類。サクサクとした歯応えが癖になる甘味と、肉のジューシーさが引き立つ塩味はどちらも捨てがたく、2種類を食べ比べできるハーフ&ハーフ定食(4個890円~)がお薦めだ。

 代表の神野文寿さん(40)は、東日本大震災の津波で石巻市門脇町の自宅が流失し、13年勤務した仕出し店も全壊し廃業。覚悟を決め、「温かい料理を温かく食べてほしい」という願いをかなえるため、12年4月、店舗を借りて開業した。店名は3人の娘の名前を合わせた。

 板前として培った和食の味が幅広い世代の支持を集める。3種類あるぷんぞ~ラーメン(750円~)は、和風スープと中華麺の組み合わせが個性的と好評だ。テークアウトにも対応し、夜はお酒も提供する。

 「被災して多くのボランティアに支えられた。食を通じて恩返しをしたい」と神野さん。全国の被災地での炊き出しも継続していく決意だ。


■メモ
営業時間は午前11時~午後2時、午後6時~9時半。
月曜、第3日曜定休。
石巻市大街道東4丁目5の47。
連絡先は0225(24)8533。

東日本大震災を乗り越え、石巻地方で営業を続ける店や伝統を守る店、新たな店、個性的な店などを紹介するコーナーです。「石巻かほく」に連載中。