(169)ホスピタリティ

 今年、石巻市にとっての朗報は、2020年東京五輪・パラリンピックに向け「復興『ありがとう』ホストタウン」に選ばれたことでしょう。

 相手国はチュニジア共和国( Republic of Tunisia )。5月に市の担当者が同国を表敬訪問、6月に貞山小学校でチュニジアについての授業、10月に同国剣道団、12月には同国オリンピック委員会および駐日大使が来石するなど、交流が深まりつつあります。

 チュニジアとの絆は、合併前の桃生町が同国の留学生をホームステイで受け入れたのがきっかけ。震災発生当時、真っ先に支援に駆けつけてくれたのはこの国の大使館です。

 「ホストタウン( Host Town )」の host は「(客をもてなす)主人」などを意味しますが、「主人役を務める」という動詞にも用いられます。平たく言えば「接待する」「もてなす」ということです。

 近年、訪日外国人客(インバウンド)の増加に伴い「おもてなし」、また、英語の hospitality(ホスピタリティ)も日常語となりました。

 この言葉から連想するのは、「ホスピタル」、すなわち「病院」です。つづりも hospital と似ていますね。

 「もてなし」と「病院」とは無関係のように思われますが、実は、英語の hospital、さらに hotel(ホテル)も、語源はラテン語の hospitalis「客をもてなすところ」。これが「(巡礼などの)宿泊所」あるいは「貧困者を収容する所」、そして「病院」の意味を帯びるようになったのです。

 「ホストタウン」を機に、来年は石巻市とチュニジアの絆が一層深まることを期したいと思います。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年12月27日(木)石巻かほく掲載】


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください