(166)セーターとマフラー

 師走に入り、朝夕の寒さがこたえるようになってきました。

 さて、冬の装いとして、前回は「ジャンパー」について記しましたが、さらに二つの衣料品を話題にしたいと思います。

 まずは「セーター」。

 英語で sweater とつづりますが、発音は「スウェター」のようになるので注意しましょう。これは sweat+er で、sweat(スェット)は「汗」。なぜ汗と関係があるのか、不思議です。

 その歴史を調べてみると19世紀末、アメリカで大学のフットボールなどの選手に汗をかかせて体重を減らし、引き締まった身体を作るために使われたことに由来するらしい。つまり「汗をかかせる服」。

 そして「マフラー」。

 これは英語の muffler に由来することはご存じでしょう。これは「包む」「覆う」を意味する muffle(マフル)から派生した語で、暖めるために包むことから防寒具の「マフラー」、音を消したり抑える消音器としての「マフラー」になるわけです。

 ところが、英語圏では防寒具の「マフラー」を muffler ではなく scarf(スカーフ)と言うとのこと。

 ためしに、米国の代表的な衣料品店Gapのサイトで muffler を検索しても何も出てきません。代わりに scarf と入力すると、おなじみの「マフラー」の写真が並びます。

 私たち日本人にはスカーフとマフラーは全く別物という感じがしますが、言葉の違いというのはこんなところにも現れるんですね。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年12月6日(木)石巻かほく掲載】


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