(165)冬将軍、ジャンパー

 紅葉シーズンも終わり、冬将軍の足音が聞こえる季節になりました。この「冬将軍」は絶妙な表現ですが、由来を探ると、ヨーロッパの軍隊がどうしても勝てなかったロシアの冬のことを将軍にたとえた言葉とされています。

 英語では、General Winter あるいは General Frost と表します。General(ジェネラル)は「将軍」、Frost は「霜」です。また、親しみをこめてか、Old Man Winter(冬オヤジ?)、あるいは Jack Frost(霜太郎?)などとも言います。

 子どものころ、寒くなると決まって着せられたのが「ジャケツ」。辞書には「袖の長い、毛糸編みの上着」とありますが、実際はセーター( sweater )と同じようなものでした。これは jacket(ジャケット)が変化した言葉のようです。

 その一方で、子ども心に「かっこいい!」とあこがれたのが、戦後、一世を風靡(ふうび)した「革ジャン」。

 これは「レザー( leather = 革 )ジャンパー」の省略形ですが、この「ジャンパー」( jumper )はあまり聞かれなくなりました。英語で jumper と言うと、jump + er「飛ぶ人」「跳躍する人」という意味になります。

 現代においては、ゆったりとした遊び着、仕事着や運動着、あるいは女性用の「ジャンプスカート」などを指して用いられるようです。

 語源はアラビア語の jubbah と言われています。

 「ジャンパー」に代わって登場したのは「ブルゾン」( blouson )。フランス語から由来した言葉です。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年11月29日(木)石巻かほく掲載】


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