子どもの健診(相沢美紀子)

水紋

 「乳幼児健診って午前中にしてくれたら助かるのに」。自治体が定期的に行う集団健診について、親たちからそんな声が聞こえる。

 午後0時半ごろから3時ごろまでの自治体が多いが、多くの保育所や家庭では、お昼寝の時間帯。眠くて機嫌が悪く、「指さし」や「積み木積み」など日常できることができず、「保健師さんに発育の遅れを指摘された」「普段はできると伝えても信じてもらえなかった」。そんな声が相次ぐ。

 さらに仕事を持つ場合、よほど職場と保育所、健診会場が近くなければ終日休みを取る必要がある。急病に備え、少しでも戦力になっておきたい親にとって、半休で対応できる時間だとありがたい。

 以前取材した母親団体と石巻市との意見交換会でも同様の要望が出た。市によると、小児科医の協力が得られる休診時間帯に実施しており、「診察を待つ具合の悪い子の存在を理解してほしい」とのこと。そう言われれば仕方がない。

 集団健診は、かかりつけ以外の医師に診てもらえる良さがある。たった3歳までのことだ。でも眠くならないようあやしながら、誰のための健診なのかと思ってしまう。

 インフルエンザなど各種予防接種も受けさせなければならない。子どもが複数なら調整はさらに難しい。看護休暇があっても、休めていない同僚の負担が増えるのは肩身が狭いという親は多い。

 休まざるを得ない親の事情を、丁寧に説明するしかないのかもしれない。

(相沢美紀子)

【2018年11月2日(金)石巻かほく掲載】


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