(161)お手洗い

 年のせいでしょうか、最近トイレが近くなりました。しかし、その点、今の世の中は便利です。いたるところにコンビニやスーパーなどがあり、「駆け込み寺」の役目を引き受けていただいています。

 子どものころから慣れ親しんだ「手洗い」ですが、現代では「トイレ」が一般的です。

 この「トイレ」は、英語の toilet room(トイレット・ルーム)の略ですが、さらには「化粧」や「身支度」を表すフランス語の toilette(トワレット)に由来します。

 しかし、駅やデパート、ホテルなどの公共の場での表示は RESTROOM が一般的なようです。rest は「休憩」ですから、「休憩所」という意味になります。

 さらに、特にアメリカ英語でよく用いられるが bathroom(バスルーム)。

 外国の知人の家に招かれて「お手洗いをお借りしてもよいですか」は“ May I use the bathroom? ”がいちおう丁重な表現と言えます。

 招かれた家でトイレに行きたくなった場合、さまざまな伝え方がありますが、私はもっぱら“ I’d like to wash my hands. ”、文字通り「手を洗いたいのですが。」と言います。

 最後に、高校時代に出合った一橋大学の岩田一男教授のベストセラー「英語に強くなる本」の一節が忘れられません。トイレでノックされたとき“ Someone in. ”(誰かが入っている)と言うべきと記されていましたが、これは聞いたことがなく、調べてもこのような表現はありません。岩田先生、さんざんお世話になったのにごめんなさい。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年11月1日(木)石巻かほく掲載】


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