(160)万年筆

 私が敬愛する先輩に「万年筆マニア」とも言うべき方がおられます。書くものに応じて、さまざまなペンを使い分ける…。海外のブランド品も含めて買い求めた万年筆は、実に50本。加えて、色とりどりのインクもそろえてあります。

 さて、「万年筆」は英語で fountain pen と言うことはご存知でしょうか?

 fountain(ファウンテン)は「泉」ですから、さながら噴水のように絶え間なくインクが出てくるペンということでしょう。なるほどと思います。

 初めて日本で発売されたのは、明治19年。「針先泉筆」という直訳で呼ばれましたが、その後、末永く使えるという意味で「萬年筆」と命名されたとのこと。確かに fountain pen は、日本語にしにくいですね。

 他に、気をつけたい文具としては次のようなものがあります。

 まずは「ボールペン」。これは ball-point pen と言います。

 そして「シャープ・ペン」。明治期に早川金属工業株式会社(現在のシャープ)が「早川式繰出鉛筆」として製造販売したことに由来。「シャープ」という社名は、これにちなんで名付けられたとのこと。英語では mechanical pencil(メカニカル・ペンシル)です。

 最後に「ホッチキス」。これは19世紀の半ば、機関銃の発明家であるアメリカのB・ホッチキス兄弟が発明し命名したもので、製造元の名前、つまり商標名です。英語圏の人に“ Hotchkiss ”と言っても通じません。stapler(ステイプラー)と言います。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年10月25日(木)石巻かほく掲載】


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