(153)おもてなし[12] 再び、インバウンド

 一昨年11月の小欄で、最近よく耳にするカタカナ語として「インバウンド」について記しましたが、その後、この言葉がメディアなどで頻繁に取り上げられるにつれ「意味がよく分からない」という声をよく耳にします。

 たとえば、先月23日の「(仙台に)ゲストハウスがオープン」という見出しの河北新報の記事には「…東北では珍しい。インバウンドの東北観光の拠点にしたい」とあります。

 この「インバウンド」を日本語で表せば「外国人の訪日旅行」ですが、この6文字のカタカナ語の方が便利というわけです。

 この言葉は、海外から日本へ来る観光客の旅行および、それを誘致することを意味する観光用語で inbound という英語に由来します。in + bound で bound は bind(動詞:束縛する)の変化形で「義務がある」から「(義務的に)~へ向かう」。in が加わって、「外から中へ入り込む」「海外から日本へ」となるというわけです。

 これに対し、自国から外国へ出かける旅行つまり海外旅行のことをアウトバウンド( outbound )と言います。

 さて、この bound(バウンド)は皆さんにお馴染みの言葉です。

 “ bound for ~”で「~行きの」となり、新幹線の英語のアナウンスに使われています。“ This is Hayate Super Express bound for Tokyo …”「この列車は東京行きの新幹線『はやて号』です…」

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年9月6日(木)石巻かほく掲載】


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