甲子園(奥山優紀)

水紋

 全国高校野球選手権大会が、連日熱戦を繰り広げている。毎日、選手たちのひたむきなプレーに元気をもらっている。みんな勝たせてあげたいと心から思う。

 100回目の記念大会。弊紙では県大会の開幕前、元球児やチームを率いた監督に夢舞台を振り返ってもらう企画「私の甲子園」を連載した。

 石巻地方ゆかりの6人にご登場いただいた。たくさん語ってもらったのに、スペースの都合で泣く泣くカットしたエピソードの方が圧倒的に多い。先輩たちの経験が、甲子園を目指す選手の道しるべや教訓になることを願って原稿にした。

 中でも、石巻地方から唯一夏の甲子園に出場した石巻OB菅原敬さん(87)のお話は興味深かった。戦後間もない不自由な時代に、工夫と努力で切符をつかんだ。うまくまとめられたかは別として、70年前の記憶を紙面に残せてよかった。

 今夏も、石巻勢は甲子園で躍動した。仙台育英でベンチ入りした沢田佑選手と鈴木悠朔選手(ともに3年)、初戦で戦った浦和学院(南埼玉)の阿部鳳稀選手(3年)は石巻市出身だ。

 先月、仙台育英の2人を取材して感じた。覚悟が全然違った。遊撃手の沢田選手は1年の時から毎朝5時半から3時間の朝練習を続けたという。生半可な気持ちでできることじゃない。

 甲子園で感じたことは? 野球部で過ごした2年間はどんな時間だった? いつか3人にも話を聞かせてほしい。

(奥山優紀)

【2018年8月16日(木)石巻かほく掲載】