(145)おもてなし[6] もう少し、ゆっくり…

 コミュニケーションというのは大げさに言うと全身全霊で行うものです。「聞く・話す」、「書く・読む」、身振り手振り、そして表情も大事な役目を果たします。

 私たち日本人は中学から英語を学び、人によって多少の差はあっても英字を書けるし読むことができる。こういった「識字能力」を備えていることは誇りに思っていいのではと思うのです。

 それでもやっぱり、英語で話しかけられたら英語で返したいというのが人情というもの。また、そのために日夜、英会話の訓練に励んでおられる方も多いことでしょう。

 英米人の多くは日本に来て話す英語に配慮がなさすぎだと私は思います。自国で喋る調子で英語を話す。要するに「速い」のです。

 そのような時の定番表現をいくつか紹介しましょう。

 “ Sorry, but I can’t follow you. ”
「ごめんなさい、お話に、ついて( follow )いけません」

 こう言った上で、
 “ Can you speak more slowly? ”
「もっとゆっくり話してくれませんか?」

 また、相手の声がよく聞こえない場合は、
 “ Sorry, I can’t hear you. ”
「すみません、聞き取れません」

 そして、
 “ Speak a little louder, please. ”
「少し大きな声でお願いします」

 louder(ラウダー)は、loud「大きな声で」の比較級。

 英語を流暢(りゅうちょう)に話せることは素晴らしいことですが、それは「ペラペラ」とは異なります。ゆっくりでも、こちらの意思をしっかり伝えることが肝要なのです。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年7月10日(火)石巻かほく掲載】


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