(140)おもてなし[3] お困りですか?(上)

 「英語は世界の共通語」と言われますが、海外から日本を訪れる人が全て英語を話すとは限りません。

 例えば、石巻の街角で立ち止まっている外国人とおぼしき人がいるとします。「道に迷っているのかも」と思った場合、どうするか…。

 私は、まず日本語で「こんにちは」と話しかけます。“ Hi! ”(ハーイ!)でもいいでしょう。“ Hello! ” よりも “ Hi! ” の方が、万国共通のあいさつ語のように私は思います。

 そして、もしその人が「こんにちは」あるいは “ Hi! ” と笑顔で返してくれたら、「日本語、話しますか?」と問いかけ、相手が首を傾げたら“ You speak English? ”(英語、話しますか?)の出番となります。

 このような回りくどいことをするのは私自身、苦い経験があるからです。学生時代、異国の人と見るやいきなり英語で話しかけ「わたし、日本語できます」と返され、恥ずかしい思いをしたことがあります。

 「英語は世界共通語」と言われますが、海外から訪れる人が全て英語を話すとは限らないということを心に留めておくべきでしょう。

 また、「日本に来たら日本語で話すべし」と主張する御仁もおられます。

 気持ちは分かりますが、どうでしょうか?

 コミュニケーションというのは、お互いの歩み寄りだと私は思います。向こうが少しでも訪問する国の言葉、つまり日本語を学び、こちらが間違いを恐れずに知っている英語を話してみる…その「共通項」から相互理解が生まれるのでは?

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年6月5日(火)石巻かほく掲載】


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