(139)おもてなし[2] どうぞ(下)

 前回に続いて please について述べたいと思います。

 ご存じのとおり please は次のように用います。

 「水をください」
 “ Some water, please. ”

 「もう少し、ゆっくり話してください」
 “ Please speak a little slowly. ”

 ただ please を加えると、けっこう丁寧なお願いになることを知っておきましょう。

 たとえば、“ Come in. ”は「お入り」ですが、“ Please come in. ”となると「(どうぞ)お入りください」のような感じになります。

 これは、相手との人間関係によって決まると言えます。目上の方や年上の人、お客や初対面の人には、敬意を表して、please を付ける。そして相手とフレンドリーな関係ができたところで please を省いた表現に切り替えるのもよいでしょう。

 また、エレベーターなどで「(お先に)どうぞ」と順番をゆずる場合、つい“ Please. ”と言ってしまうことがあります。理解してもらえるとは思いますが、言い方によっては、「お願いです」と聞こえてしまいます。

 この場合の定番表現があります。

 “ After you. ”(アフタ ユー)です。直訳すると「あなたの後で」。つまり、日本語の「お先にどうぞ」にあたりますが、「自分は後回しでいいですよ」という言わばサービス精神いっぱいの表現なので、誤解を避けるためには、何も言わずに、相手の目を見て微笑んでうなずき「どうぞ」のしぐさをする方が、さりげなくていいかも。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年5月22日(火)石巻かほく掲載】


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