(138)おもてなし[1] どうぞ(上)

 来日外国人の急増にともない、石卷にも海外から訪れる人の姿が数多く見られるようになりました。それとともに、「こういう場合は英語で何と言えば?」といった質問をたびたび受けます。たとえばタクシーの運転手さんやお店の方から。

 この種の本は数多く出ていますし、皆さんもご存知とは思いますが、今回からこのコラムで「とっさのひと言」「気をつけたい表現」といったものを、数回にわたってご紹介したいと思います。

 まずは、私たちが日々口にする「どうぞ」。これを英語でどう表すか…これはちょっと気をつけなければならない表現の一つです。

 真っ先に思い浮かぶのは、おそらく“ Please. ”(プリーズ)でしょう。私もうっかり言ってしまいます。私たち日本人には< please =どうぞ>が頭から離れないようです。

 please は動詞で、「喜ばす」という意味。

 “ If it please you. ”(もしあなたを喜ばせるなら)という文の、If it … you が省略され、「ぜひお願いします」といった呼びかけの言葉になったのが、please なのです。

 たとえば、英語圏のお客を夕食に招き、「どうぞ召し上がれ」とうながす場合など、つい“ Please. ”と言ってしまう。理解してもらえるとは思いますが、言い方によっては、「お願いです」と聞こえてしまうのです。

 したがって、“ Please. ”は「どうぞ」のほかに、「どうか」という日本語で記憶された方がよさそうです。

【2018年5月15日(火)石巻かほく掲載】


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