(137)接近法?

 GW(ゴールデン・ウイーク)、皆さん、いかがお過ごしでしたか?

 さて、ホテルなどのインターネットでの予約でおなじみなのは「アクセス」。どのようにしたらそこに行けるかが地図とともに示されます。

 以前は「交通手段」という表現が一般的でしたが、ネットの普及によりホームページ(ウエブサイト)が公の機関や会社などで開設されると、「アクセス」がおおかたを占めるようになりました。

 「コンピューターにおいて、インターネット上のページやファイルに到達し開くこと」が、「アクセス」の簡単な定義で、英語 access がカタカナ語に転じたものです。

 実は、この言葉を日本語で表すのは結構むずかしいのです。「交通手段」では、あまりに狭い。辞書をめくれば「(場所への)接近(方法)」「進入路」「入り口」といった訳が記されていますが。

 そもそも、access は「接近、入り口」などを意味するラテン語の accessum に由来します。

 また、「アクセス」と聞くと思い浮かべるのは「アクセサリー」( accessory )でしょう。access と同じ語源で、原義は「付属品」。

 それが女性の装身具という意味を帯びるようになったものです。「接近」は「身につけるもの」と関係するという解釈ですが。

 ホテルや企業のホームページに「交通手段」と記すよりは「アクセス」の方が、どこか高級感が漂う … 私はこれをカタカナ語の「オシャレ効果」と呼んでいます。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年5月8日(火)石巻かほく掲載】


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