うわさの銘菓(河北新報社石巻総局・関根梢)

水紋

 先日、初めて「ちゃきん」を食べた。石巻に赴任するまでその存在すら知らなかった。石巻地方で古くから親しまれているお茶菓子だといううわさは耳にしていたが、なかなかお目にかかれずにいたのだ。

 憧れのちゃきんを前に、わくわくしながらいざ実食。白くてもっちりした生地と、こしあんの絶妙なバランスがたまらない。思わず「おいしい!」と大きな声を出してしまった。

 同僚によると、生地の厚さは店によってまちまちで、私が初めて食べたちゃきんはかなり皮の薄い部類らしい。肉まんや大判焼きなどの「皮」をこよなく愛する私としては、厚めの皮をまとったちゃきんにもぜひ挑戦してみたいところだ。

 まだ食していない「うわさの銘菓」は他にもたくさんある。衝撃を受けたのは「赤飯まんじゅう」の話。名前を聞いて、あんこを赤飯で包んだ、おはぎの中と外が逆になったようなものを想像したのだが、全くの見当違いだった。

 地元住民に聞くと「まんじゅうに甘い赤飯が入ってんの。おいしいよ」と熱いアピールを受けた。こちらは「赤飯が甘いってどういうこと…」と混乱するばかりだ。

 50キロほどしか離れていないのに、仙台では知り得なかった石巻地方の菓子文化。その独特の味わい深さにすっかり魅了された。「石巻をもっと知るため」と自分に言い訳をしながら今日もついつい甘い物に手を伸ばしてしまう。

(河北新報社石巻総局・関根梢)

【2018年5月8日(火)石巻かほく掲載】


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