(136)ミシン

 何十年ぶりかで懐かしい名前に出合いました。NHKテレビ番組「新日本風土記」で先日放送になったのが「ハワイ」。裁縫一筋に生きてきた日系のお婆さんが登場し、映し出されたミシンが SINGER なのです。子どもの頃、祖母そして母が愛用していたのが SINGER の文字が付いたミシン。

 「シンガー」「歌い手」とは?

 不思議に思い調べたところ、1851年、アメリカのアイザック・シンガーが設立したミシン製造会社の名前が Singer Corporation であることが分かりました。

 「ミシン」というカタカナ語が、英語の machine(マシン)に由来し、正式な英語は sewing machine(ソーイング・マシン)で「縫う機械」という意味であることを知ったのは、高校生になってからでした。

 日本に初めてミシンが伝来したのはいつか?

 おそらく、米国との通商が始まった江戸末期でしょう。アメリカの商人がミシンを指して ” sewing machine ” と言った。その発音は、幕府の通訳には最初の「ソイング」が聞き取れず、「ミシーン」だけしか聞こえなかったのかもしれません。それ以来「ミシン」という言葉が定着したかも…

 最後に英単語の勉強を一つ。

 sew「縫う」は、「ソゥ」のように発音しますが、これと全く同じ発音をする語があります。sow で、「(種などを)まく」という意味を表します。

 この sow が登場する聖書の言葉が。

 ” As you sow, so shall you reap. ”
 「自分でまいた種は自分で刈り取ることになる」(ガラテヤ人への手紙6-7)。

 良い意味でも悪い意味でも「そう」かも知れませんね。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年5月1日(火)石巻かほく掲載】


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