小1の壁(相沢美紀子)

水紋

 保護者が迎えの時間を守らず、定時で閉所できない-。保護者が仕事で家にいない小学生が放課後を過ごす放課後児童クラブの在り方を考える学習会で、指導員から悩みが噴出した。

 保育所の多くは午後7時まで開所しているが、放課後児童クラブは午後6時まで。小学生になると子どもの帰宅時間は早まる一方、親は残業免除などがなくなる「小1の壁」といわれる問題だ。

 わが家も午後6時には迎えに行けない。託児所に入れて安心していたが、数年後にはどうしたらいいのか。困惑していると、民間の放課後児童クラブを運営する女性から「うちは遅くなっても大丈夫。私たちも助けられて共働きしたから頑張って」と励まされ安心した。しかし、学童対象の民間施設は石巻地方ではごくわずかだ。

 今春、石巻地方で初めて午後8時までの延長保育に対応する民間保育所が東松島市に開所した。放課後児童クラブも、せめて午後7時まで延長してくれたら、どれだけ多くの保護者が助かるだろう。石巻市の利用料は児童1人当たり月2000円と県内でも最低ライン。利用料の増額も視野に、保護者と指導員が共に働きやすい環境が整備できないだろうか。

 仕事と育児が両立できる仕組みづくりを望む一方で、子どもの健やかな成長を考えれば、社会全体で過度な夜型生活を改める必要があるとも感じている。まずは定時で帰れるよう、腕を磨かなければならないのだけれど。

(相沢美紀子)

【2018年4月17日(火)石巻かほく掲載】


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