(132)よろしく!

 年度始めの4月、社会が新しく動き出します。そして、学校や職場で飛び交う挨拶が、「初めまして、よろしく!」

 この「よろしく」は、私たち日本人にとって円滑なコミュニケーションのために必須の言葉です。

 由来を探ると、形容詞「宜(よろ)し」の連用形で「まあいい方だ」といった意味で使われ、そこから、承諾の「宜しい」、承諾してもらう時には「宜しく」となったとのこと。

 さて、「よろしく」に当たる英語は何でしょう?

 なかなか難しいです。一口に「よろしく」と言っても、さまざまなシチュエーションがありますから。

 たとえば、初対面の人への「初めまして、よろしく」は、おなじみの “ Nice to meet you! ” (お会いできて嬉しい)。

 また、次のようにも言えます。 “ Glad to meet you! ” “ Good to see you! ” “ Pleased to meet you! ”

 55年前、私が中学1年で習ったのは “ How do you do? ” で、そう挨拶されたら “ How do you do? ” と応えなさいと教えられました。考えてみればおかしな英語です。直訳すれば「どのようにして、あなたは(何かを)しているの?」…これは極めて古風な表現で、エリザベス女王に謁見するときぐらいにしか用いないとまで言われています。

 また、これから一緒に仕事を推進していくという場面での「どうぞよろしく」は “ I look forward to working with you. ” (これから一緒に働けることを楽しみにしています)でしょうか。

 このように日本語と比べて英語は、具体的な表現を好む言葉です。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)

【2018年4月3日(火)石巻かほく掲載】


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