(131)お元気で!

 3月は別れの季節。前回で記した卒業式をはじめ、社会人の皆さんは、それぞれの職場で離任式や送別の会が催されていることでしょう。

 「さようなら」は何となく「別れ」を感じさせますね。それに比べて「お元気で」は、はなむけとして温かく思いやりのある響きがあります。

 英語には別れの言葉が数多くありますが、まずは、おなじみの“ Good-bye. ”。これは、“ God be with ye. ”「神様があなたのもとにいますように」に由来します。神さまが守ってくださっているという意味では「お元気で」に近い感じです。

 また、“ I’ll miss you. ”「(あなたがいなくなって)寂しくなりますね」というのも、しっとりとした感じでいいですね。

 さらに、“ Good luck on your new journey. ”「新しい旅に幸運を祈ります」→「新しい門出に幸多かれ」には、励ましの気持ちが込められます。

 時にはつらい別れもあります。

 これまで見た映画で特に印象に残っているのは、ヘミングウェイ原作の「誰(た)が為(ため)に鐘は鳴る」“ For Whom the Bell Tolls ”(1943年 アメリカ)の最後の場面。愛し合いながら別れなければならないマリア(イングリッド・バーグマン)に、ゲーリー・クーパー扮するロベルトが説得します。

 “ I am you … and you are me … There’s no goodbye, Maria, because we are not apart. ”
 「僕は君 … そして君は僕 … さよならじゃないんだ、マリア。僕たちはいつも一緒だから」

 4月から新たな人生を歩まれる皆さん、お元気で! “ Good luck, every one!

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2018年3月27日(火)石巻かほく掲載】


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