(130)旅立ち

 1日は県内の公立高校で、8日は市内の中学校で、そして本日は石卷専修大学で卒業式が。

 3月は別れ、いや旅立ちの季節です。

 「卒業」は、英語で graduation(グラヂュエイション)。動詞「卒業する」は、graduate。ラテン語の“ gradus ”「階段」に由来。おなじみ「グレード=階級」( grade )と同じ語源です。

 アメリカン・ニューシネマの名作「卒業」(1967年)の原題は、“ The Graduate ”「卒業生」という意味で、“ a graduate student ”は「大学院生」を指します。学生時代、この映画の最後のシーンを見たくて何度も映画館に通いました。

 「出会いがあるから別れがある」とよく言われます。当然のようでなかなか深い言葉ですね。

 英語で「出会い」はご存じ meeting 、「別れは」parting 。

 英語では次のように言います。

 “ Meeting is the beginning of parting.”
 「会うは別れの始まり」。

 DEPARTURE …おなじみ、空港の出発ゲートの表示です。この departure(デパーチャー)が「出発」すなわち「旅立ち」にあたる英語ですが、より精神的な意味での「旅立ち」は“ set(ting) off on a new journey ”でしょうか。

 主にアメリカの高校や大学では「卒業」を“ commencement ”(コメンスメント)と言います。commence とは、「~を開始する」という意味。卒業とは「終わり」ではなく「はじめ」とする発想は実に見事です。

 そして、心に残るのは、アップルの故スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で述べた有名な言葉。

 “ Stay hungry, stay foolish ”
 「ハングリーであれ、愚かであれ」

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2018年3月20日(火)石巻かほく掲載】


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