(128)もう、たくさん!

 アメリカの若者たちが立ち上がりました。かつてのような大学生ではない、10代の高校生たちです。

 現地時間2月14日の午後、米フロリダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で乱射事件があり、17人の生徒と教師が死亡。容疑者は退学処分になった元生徒で、アサルトライフル( assault rifle )を発砲し、自分も負傷して拘束されたと報じられました。

 アメリカにおいて、2018年に入って死傷者の出た学校乱射事件は6件目。まさに「銃社会・アメリカ」の病(やまい)の深刻さを見せつけられた思いです。

 そして、すぐさま行動を起こしたのが高校生たち。自分たちの「武器」とも言うべきツイッターに、次のようなハッシュタグ( hashtag )を付けて発信。それは、またたくまに世界を駆け巡っています。

 #Never Again(決して再び)。さらに、 #Me Next?(次は私?)。

 「人ごとではない、自分たちの命がかかっている」という切実なメッセージです。

 また、“ Enough is Enough ”と記されたプラカードも。

 enough は「十分」ですから、「もうたくさん、いい加減にして!」という意味でよく用いられるイディオムです。

 この事件に関して、400万人の会員数を誇る名だたる圧力団体「全米ライフル協会」(NRA)のラピエール副会長の強気な発言に衝撃を受けました。

 “ The only thing that stops a bad guy with a gun is a good guy with a gun. ”
 「拳銃を持った悪者を止めるのは、拳銃を持った善良な人間だ」

 合衆国憲法修正第2条には「国民が武器を保持する権利は侵してはならない」と明記されています。

 銃で自らを守り抜いてきた国がアメリカなのです。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2018年3月6日(火)石巻かほく掲載】


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください