(126)天と地〔上〕

 先日、NHK・BSで「白川義員“天地創造”を撮る」を見ました。「ヒマラヤ」「仏教伝来」など、氏の仕事の集大成と言えるでしょう。

 と同時に、映画「天地創造」(1966年、アメリカ・イタリアの合作)を思い出しました。

 原題は“ The Bible : in the Beginning ”(聖書:初めに)。旧約聖書の「創世記」( Genesis )を元に、この世がいかにして生まれたかを描いた大スペクタクル映画。日本の黛敏郎が音楽を担当したことで話題を呼びました。

 「天」「地」に相当する英語は何か、考えてみましょう。

 まず「天」ですが、「天空」すなわち「空」という意味ではご存知 sky。「天国」なら Heaven、「神」であれば God、Heaven などと表します。

 しかし、「天地」という組み合わせとなると“ heaven and earth ”という表現がよく用いられます。

 たとえば、オリバー・ストーン監督のベトナム戦争映画3部作の一つ、「天と地」(1993年、アメリカ映画)の原題は“ Heaven & Earth ”です。

 また、西郷隆盛が好んだ言葉として知られている「敬天愛人」の英訳として定評のあるのは“ Revere heaven, love people. ”。revere は「崇敬する」。

 さらに、「天は自らを助くる者を助く」という金言がありますが、これは“ Heaven helps those who help themselves. ”の英訳です。人に頼らず、自分自身で努力する者には、天が助け、幸福をもたらすということ。

 怠(なま)け者には天の助けは来ないそうです。受験生の皆さん、「天」を信じて力を尽くしてください!

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2018年2月20日(火)石巻かほく掲載】


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