結実(山家達也)

水紋

 ある日、取材先である石巻市大橋の石巻地区消防本部に行くと、消防職員が笑顔で待ち構えていた。

 「持病の腰痛が良くなったのかな」と思い「どうしたんですか?」と尋ねたら、「2017年の火災発生件数が消防本部発足史上最低だったんです。住民たちの協力のおかげですね」と笑顔で教えてくれた。

 昨年、石巻地区消防本部管内での火災発生件数は63件。これまで過去最少だった15年の64件から1件減少した。ごみ焼きなど「その他火災」の減少や、住宅に設置が義務付けられた火災報知機の浸透が大きな効果を上げているという。

 過去最少を記録したのは火災件数だけではない。

 石巻署では昨年、管内で発生した死亡事故は1件。1989年以降最少の記録だ。

 河北署では、特殊詐欺の発生がゼロだった。石巻署は管内のコンビニエンスストアと連携し、特殊詐欺被害を大きく減少させた。

 いずれも地道な広報活動や予防活動が実を結んだ結果だ。しかし今後、多様化する特殊詐欺や犯罪の手口、高層化する建物に対する災害への備えなど新しい対策も官民が連携し、互いに意見を出したり情報を共有したりしなければ十分な効果は上がらない。

 これからも紙面で、官民の災害対策や防犯への活動を取り上げていければと思う。火事や事故、事件が起きないことが一番いい。事件や災害がめったに起きない“めでたい”街をみんなでつくろう。

(山家達也)

【2018年1月23日(火)石巻かほく掲載】


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