(121)雪山賛歌

 「もう一つ、ありますよ」

 先週のコラム「蛍の光」について、熱心な読者の方から有り難いお言葉をいただきました。

 「『雪山賛歌』もそうですね」

 私が小学生から高校生だった頃は、アメリカ西部劇の全盛時代。市内の洋画専門の映画館によく通いました。「シェーン」や「OK牧場の決闘」をはじめ、インディアンが登場する西部劇に心ときめかせながら見たものです。

 もっとも今は、「インディアン」という言葉は映画をはじめメディアから消えました。現代では Native American(ネイティブ・アメリカン)という呼称が一般的です。ただし、これにはいろいろと議論がありますが。映画の字幕などでは「先住民族」と訳されています。

 それとともに西部劇の音楽や主題歌をよく耳にします。その一つが“ Oh My Darling Clementine ”「いとしのクレメンタイン」です。西部開拓時代に歌われたバラードでしたが、巨匠ジョン・フォード監督の「荒野の決闘(原題“ My Darling Clementine ”)」(1946年、アメリカ映画)の主題歌として広く知られるようになりました。

 “… Oh my darling, oh my darling. Oh my darling, Clementine…” 当時、英語に夢中になっていた私は、「オー、マイ・ダーリング、オー、マイ・ダーリング」と口ずさんだものです。

 この曲が、「雪よ岩よ われ等が宿り」の「雪山賛歌」として日本語の歌詞をつけたのが、樺太犬の「タロウとジロウ」で知られる第1次南極観測隊(1958年)の越冬隊長・西堀栄三郎氏だったと知り、これまた驚きました。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2018年1月16日(火)石巻かほく掲載】


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