始動(浜尾幸朗)

水紋

 2018年がスタートした。混迷し世界の平和が危機に直面する時代で、日本の針路はどうなるのだろう。

 安全保障を米国に依存する日本にとって、北朝鮮の核・ミサイル開発は国難である。

 そして、それ以上に深刻な問題は少子高齢化、人口減少である。石巻地方は東日本大震災の影響で人口減少が加速し、少子高齢化も進む。震災後は労働人口も減少しており、人手不足が顕著だ。求人が好調でも希望の仕事がなく、若者が東京や仙台に流出するという。少子化は地方の医療・介護人材の不足も招く。高齢者施設を整備しても必要なマンパワーが確保できなければ、待機緩和にはつながらない。

 25年には団塊の世代が全て後期高齢者になる。超高齢社会を控え、社会保障を後退させず「地域の安全弁」のシステム構築を急ぐ必要がある。世代を超えて住みやすく、支え合いが生まれる地域社会の形成は、震災で傷ついた被災地だからこそ特に求められる。

 若い世代の定着・定住を進めるには、若者が結婚して子どもを生み育てやすい環境を整えることが肝要だ。多様な雇用の場の創出や起業支援も欠かせない。

 国や県、仙台市が東京・仙台一極集中の是正に本格的に取り組まないと、地方の衰退は加速する。政治家は20年、30年後を見据えた政策を立て、真剣な議論をする。未来に「希望の形」を見せることが政治の使命である。

(浜尾幸朗)

【2018年1月9日(火)石巻かほく掲載】


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