(120)蛍の光

 大晦日から元旦にかけて、海外ではどのように新年を迎えるのかと、アメリカのCNN放送とイギリスのBBC(英国放送協会)のTV中継を見ていました。

 まずはニューヨークの名所、タイムズ・スクエア( Times Square )。電光掲示板のカウントダウンに合わせ大勢の人々が声を上げて数え、「0」になると一斉に“ Happy New Year! ”の大歓声が響き渡りました。

 一方、ロンドンでは国会議事堂の時計台 ビッグ・ベン( Big Ben )が12時を打った瞬間、テムズ川( the Thames )の川岸から一斉に花火が打ち上げられ、トラファルガー広場( Trafalgar Square )を埋め尽くした群衆が歌い始めました。「蛍の光」の大合唱です。

 カウントダウンも花火も日本でも珍しくありませんが、年の初めに「蛍の光」とは!

 わが国で 送別や 閉店といった場面で流れるこの曲は、スコットランド民謡“ Auld Lang Syne ”(オールド・ラング・サイン)、現代英語では“ Old Long Since ”「古きよき日々」が原曲。「忘れがたき古き友よ 遠き昔のために友情の杯を酌み交わそう…」といった歌詞です。「蛍」も「雪」も登場しません。

 英米など英語圏の国々ではもっぱら祝賀行事で歌われ、「新年おめでとう」の定番ソングになっています。

 一方、わが国では明治10年代初頭、稲垣千頴が「蛍の光」と題して作詞し、尋常小学校の唱歌として小学唱歌集初編に載せたのが始まり。

 「蛍の光 窓の雪」は中国の故事に由来するとのこと。心にしみる歌詞です。

【2018年1月9日(火)石巻かほく掲載】


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