(119)グッバイ、鳥たち

 今年も残すところわずかとなりました。さまざまな思い出とともに「酉」が去りつつあります。

 さて、英語には「鳥」にちなむ諺(ことわざ)があり、いずれもよく知られたものですので、ご紹介しましょう。

 まずは、“ The early bird catches a worm. ”「早起き鳥は虫を捕らえる」… early bird は「早い鳥」で、日本語の「早起き鳥」に当たります。worm は「虫(ミミズなどの)」。日本語の「早起きは三文の得」に相当するでしょうか。

 私事で恐縮ですが、私は“ an early bird ”なのです。毎朝4時半に起きる「朝型」。一文も得しませんが「朝の10分は昼の1時間」と感じています。

 次は、“ Birds of a feather flock together. ”「同じ羽根の鳥は一つところに集まる」…同じようなタイプの人は自然に集まり仲間をつくる。「類は友を呼ぶ」に近いですが、あまり良い意味では使われませんね。

 さらには、“ A bird in the hand is worth two in the bush. ”「手の中の鳥一羽は藪の中の二羽の値打ちがある」…あてにならないものに期待するより、たとえ少なくても確実なものの方がよい。「明日の百より今日の五十」ということでしょうか。

 そして私たちがよく耳にするのは「立つ鳥、跡を濁さず」。飛び立つ水鳥は水を濁さないように、立ち去る者はきれいに後始末をしていくべきだという教えですが、これに当たる英語の諺は“ It is an ill bird that fouls its own nest. ”「自分の巣を汚すのは悪い鳥」。水鳥が水面からさっと飛び立つ爽(さわ)やかさ、潔(きよ)さという点では、「立つ鳥」に及ばない感じがします。

 皆さん、1年間、当コラムにお付き合いいただき、ありがとうございました。佳(よ)き年をお迎えください。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2017年12月26日(火)石巻かほく掲載】


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