(117)忘年会

 この習わしがいつどこから始まったか分かりませんが、もう「国民的行事」と言ってもいいでしょう。早いところでは11月下旬に。そして師走に入って今まさに、たけなわです。

 海の向こうからやってきて、初めての年の瀬を迎えるALT(外国語指導助手)の若い先生たちにとって、忘年会の洗礼はけっこうインパクトがあるようです。

 “ Bo-nen‐kai!”と楽しみにする人もいれば、「飲ミ会ハ苦手デス」とふと本音を漏らす御仁も。

 彼らが面食らうのは、酒やビールをはじめとする飲み物をつがれること。校長先生や先輩の先生から「プリーズ」と勧められるのは断れない。ご存知のとおり、英米やヨーロッパでは自分が飲むものは自分でつぐ習慣ですから。

 なお、英語の「プリーズ」“ Please. ”は、日本語の「どうぞ」と一致しないことも知っておきたいものです。Please は「お願いします」なのです。

 一方、アメリカやイギリスといった英語圏には、このような風習はありません。

 もっともこの時期、11月23日には Thanksgiving Day(感謝祭)があり、今月末には Christmas という大きな行事でにぎわいます。

 「忘年会」を英語でどう説明するか…

 文字通り訳して“ Forget the Year Party ”とすれば「年を忘れろ会」となってしまい、何のことか分かりません。無難なのは“ end-of-year party ”“ year-end party ”(年末パーティ)でしょうか。

 それでも「なぜ忘年会と言うの?」と聞かれたら、「今年の嫌なことを忘れて来年を楽しく迎えようとするパーティー。言わば『ご苦労さんの会』」といったことを英語で説明するしかありませんね。

 あるいは“ Bo-nen‐kai ”を英語に「輸出」することもアリかも。

【2017年12月12日(火)石巻かほく掲載】


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