石巻の星(大谷佳祐)

水紋

 「自分が活躍することで東日本大震災で被災した古里を元気にしたい。石巻の星になれるように早く1軍で投げたい」

 石巻市出身で東北学院大硬式野球部4年の鈴木遼太郎投手=石巻西高出が、プロ野球日本ハムから指名あいさつを受けた後に会見で話した言葉が印象に残っている。

 高校時代は全国区の選手ではなかったが、大学で才能が開花。持ち味の制球力に加え、最速150キロの直球やスライダーなどの多彩な変化球で打者を抑える姿が、プロのスカウトの目にとまった。

 同期入団の選手は、高校通算111本塁打の早実高・清宮幸太郎内野手(18)や、東大・宮台康平投手(22)ら実力者がそろう。「プロは比べられることが多いが、自分は自分」と、一見マイペースのように感じるが、周囲に流されずに前へ進む意志の強さも感じた。

 会見では意気込みや憧れの選手についても答えたが、「投げることによって石巻の名前が広まる。復興が進む地域の現状を発信するため1年でも長くプレーできる投手になりたい」と“石巻愛”があふれた。「グラブには『石巻』と刺しゅうを入れたいですね」と明かしてくれた。

 11月にあった入団交渉の前日には、プロに指名されたことを祝う石巻市役所に掲げられた応援幕の写真が、両親から送られてきたという。

 自分のため、そして地元のために、着実に力を付け活躍していく姿を、紙面で伝え応援していきたい。

(大谷佳祐)

【2017年12月5日(火)石巻かほく掲載】


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