(116)COMMON

 去る11月5日、石巻市・橋通りの複合商業施設「橋通りCOMMON(コモン)」が幕を閉じました。

 「生まれ変わろうとしている石巻の街なかにおいて、たくさんの人々が集い、共に石巻の将来を語り合う賑わい創出の場」という理念のもと、2015年4月に開場。珍しい料理が楽しめるほか音楽イベントの開催など、気軽にくつろげるスペースとして若者層を中心に人気を集めました。

 閉幕にあたり「COMMON-SHIP(コモンシップ)橋通り」としてのリニューアル・オープンの計画が明らかに。関係者によれば、「SHIP」には「船」のほかに「あり方」の意味があり、橋通りコモンで絆ができた人や応援する人を乗組員(クルー=crew)に見立てたとのこと。

 さて、この COMMON という名称は、共に石巻の将来を語り、その実現に向けて「共有= COMMON 」することができる場という趣旨で名付けられたと報じられています。

 世界史の授業で習った「コモンセンス」“ Common Sense ”を思い浮かべます。英国の思想家トマス=ペインが1776年に米国で刊行した啓蒙書。

 common は「一般の、共同の」、sense は「感覚、判断」で、合わせて「人としての常識、良識」といった意味になります。

 common を用いた言葉をいくつか紹介すると、common people「一般大衆」、common interests「共通の利害」、common language「共通語」、a common name「よくある名前」、the House of Commons「(英国・カナダの)下院」。

 映画で、初めて会った男女がいろいろと会話を交わすうち、彼女が微笑みながらこう言います。

 “ We have a lot in common.”
 「私たちって共通してることがけっこう多いのね」。

 目を輝かせる男…恋の予感がするシーンです。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2017年12月5日(火)石巻かほく掲載】


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