(114)ホワイトハウス

 トランプ大統領、アジア歴訪を終えて帰国の途につきました。ニューヨーク5番街のトランプタワーがご自宅なら、ホワイトハウスは大統領府。さながら「仕事場」といったところでしょう。

 建設開始は1792年、初代大統領・ワシントンのときです。8年後の1800年11月に完成。その後、1814年、戦争により焼失。焼け残った外壁を白く塗装したことから「ホワイトハウス」と呼ばれるようになったとのこと。

 さて、「ダウニング街10番地」( 10 Downing Street )…イギリスの首相官邸はこの呼び名で知られています。イギリスでは「ナンバー10」( Number 10 )で通じます。私はこの名称が好きです。気取らず、さりげなくて。英国のメイ首相がこの「家」から現れる様子がTVで報道されますが、「近所の伯母さん」が玄関の戸を開けてひょっこり出てきた感じがして好感が持てます。

 そう言えば、コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」の主人公・探偵ホームズの下宿先も「ベーカー街221B」( 221B Baker Street )。

 どんなに偉く高名な人の住まいも、こう表すのは実にいい。もっとも、これはお国柄の違いです。西洋の主な都市の住所は「○○通り」で表記しますが、わが国はそうはいきません。石巻市役所を「穀町14―1」と呼ぶのには違和感がありますね。

 また、韓国、ロシアの大統領官邸は、それぞれ次の名称で呼ばれます。「青瓦台」( Blue House )、「クレムリン」( Kremlin )。そして、わが国は「総理大臣官邸」( Prime Minister’s Official Residence )。

 そう言えば、映画で知られるモロッコの都市・カサブランカ( Casablanca )はスペイン語で casa「家」+ blanca「白い」で「白い家」、つまり White House と同じになります。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2017年11月21日(火)石巻かほく掲載】


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