覚悟を持って(浜尾幸朗)

水紋

 村井嘉浩知事(57)が先の知事選で82万票を超える過去最多得票で4選を果たした。

 東日本大震災の復興完遂が最大の使命で、県民の負託に応えるリーダーシップと実行力が問われる。地域、年代、党派を超えた大量得票におごることなく、県政運営に当たらなければならない。

 復興については、ハード面の整備を国の財政支援が受けられる2020年度までにほぼ終えることと、被災者の心のケアなどソフト面の施策を充実させることを優先課題として挙げたい。

 石巻市など沿岸部は震災の影響で人口減少が加速している。少子高齢化が進む中で有効な手だてを講じていかないと地域の衰退を回避することは難しい。

 村井氏の4期目は復興と併せ、人口減少対策に取り組むことが欠かせない。今後、被災県の宮城が県土の均衡ある発展を遂げていくためには「仙台一極集中の是正」が強く求められる。

 村井氏は「仙台の機能を生かして県政を推進する」というスタンスだが、仙台から離れた地域では肥大化する仙台との格差が広がっており、地域の切実な声に耳を傾けて軌道修正すべきである。

 「仙台1強」の弊害は被災地にとって深刻だ。このまま若者が流出し高齢化が進めば、地域の存続すら危ぶまれる。

 「日の当たらないところに日を当てる」。政治の原点に返り、被災地の思いを受け止め、積極果断に再生の針路に導く政策を推し進めてほしい。

(浜尾幸朗)

【2017年11月2日(金)石巻かほく掲載】


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