大人の対応(桜井泉)

水紋

 「報酬は人ではなく職と権限で考えていく必要がある。特別職報酬等審議会の答申結果も尊重、重視すべきだ」

 「加算に関して反対するわけではないが、市長は就任間もない。来年度からで良いのではないかという意見もある」

 先月29日に閉会した東松島市議会9月定例会最終日。特別職の期末手当を、基礎額となるこれまでの給料月額に15%加算する条例の一部改正について、加算支給が12月からとなる原案賛成、来年6月に先送りとなる修正案賛成のそれぞれの市議による討論。激しいやりとりが繰り広げられた。

 結果は修正案賛成9、反対7で加算支給は6月からになった。市によると、年収で市長約43万円、副市長約34万円、教育長約29万円になる。それでも県内14市でも給料支給額が低い同市は加算しても市長、副市長は13位、教育長は最下位に変わりはない。

 そもそもこの加算支給、県内の自治体では給料が高い大崎市を除いて既に施行している案件で、遅すぎる感は否めない。確かに市長は就任間もないが、副市長、教育長は数年前から重責を担っている。

 加えて市議も合併当初の定数26から改選ごとに22、18と段階的に削減するなど“犠牲”を払ってきた経緯があるとはいえ、自らの加算は3月の臨時会で可決している。

 「当局寄りだ」と批判を承知の上で、あえて個人的な見解を言わせてもらえれば、今回の修正案は大人の対応とは言い難い。

(桜井泉)

【2017年10月12日(木)石巻かほく掲載】


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)