結びつき(大谷佳祐)

水紋

 東日本大震災で被災した県沿岸部を自転車で巡る復興支援イベント「ツール・ド・東北2017」が9月16、17の両日、石巻専修大などを発着点に行われた。

 5年目の今年は、複数の参加者が同じペースでゴールを目指す「グループライド」に、観光の要素も加わった「奥松島グループ&ハイキング」が初めて実施された。

 新コースは、道が平らな場所が多く初心者でもゆっくりと街の景色を見ることができる。参加者は、大高森の登山口からハイキングをして松島湾の眺めを楽しんだり、JR旧野蒜駅で語り部の話に耳を傾けるなど、被災地の現状を地元住民と交流しながら学んでいた。

 数人に感想を尋ねたが、今回は東北地方の参加者が多いと感じた。参加理由を聞くと「生活が落ち着いたので応援しに来た」「お世話になった土地に恩返しに来た」などと、うれしい言葉ばかり。イベントを楽しみながらグループ内で思い出話に花を咲かせる姿が印象に残った。

 人と人とが「復興」というキーワードで結びつき、絆を強めるツール・ド・東北の効果は大きく、被災地が懸念する「震災の風化」を防ぐことにもつながっている。

 取材を通して、石巻地方の復興は全国の人が注目していることを改めて感じた。併せて、来年も参加者と地域住民の交流や被災地に特別な思いがある人など、紙面を読んだ方が明るい気持ちになれる話題を見つけていきたいと感じた。

(大谷佳祐)

【2017年10月9日(月)石巻かほく掲載】


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