税金(伊藤浩)

水紋

 問題発言する大臣や議員、忖度(そんたく)する人たちを見ていると、世の中は理不尽だなとつくづく感じさせられる。安倍総理の言葉を借りれば「こんな人たち」の懐に、われわれの税金が高年収として遣われていると思うとがっかりする。

 国有地が8億円も値引きされた例の森友問題。国会で財務省の担当局長として追及された佐川宣寿氏。誠意が全く感じられなかった。人を小ばかにしたような態度で、われわれ納税者が理解に苦しむ答弁を繰り返した。そんな人が、国税庁長官に昇格、就任している。

 「絶対おかしい」「官邸への貢献が大きかったのだろう」。取材先でそんな怒りの声をよく聞いた。まさしく、首をかしげたくなる人事だ。

 歴代の新長官は就任会見をしてきたが、彼はいまだに開いていない。「諸般の事情」と理由を説明しているが、記者たちから、森友問題について追及されることを避けているとしか思えない。

 衆院解散直前には、税金で運営されている議員宿舎に、知人女性を宿泊させた与党議員が辞任している。

 石巻地方でも租税教育が行われ、納税の必要性などを子どもたちが学んでいるが、納税者の不信感は募るばかりだ。

 「国民に対し、理解できない答弁をしておきながら、ちゃんと税金を納めろという話しはないだろう」。新長官に、某女性議員が秘書に怒鳴ったように叫びたくなる。

 「税を考える週間」が、1カ月後にやってくる。

(伊藤浩)

【2017年10月5日(木)石巻かほく掲載】


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