(104)Help you ?

 最近、石卷を訪れる外国人が多くなってきました。震災から6年、被災からの復興を自らの目で確かめようと“ study tour ”(スタディ・ツアー:海外版修学旅行?)でやってくる学生のグループを街で見かけます。

 団体の場合は、おおかた日本語が話せるガイドさんが付いていますが、時おりリュックサックをかついで石巻駅に降り立つ一人旅の“ backpacker ”(パックバッカー)の姿も目にします。

 地図やパンフを見ながら首をかしげているのを見ると、何とかしてやりたいと思うのが人情というもの。

 そんな時、学校の授業や英会話の本での定番表現は、“ May / Can I help you? ”「何かお困りですか?」です。直訳すると「あなたを手助けしてもいいですか?」。私は、これを短くして“ Help you? ”と話しかけることにしています。

 ただ、ここで問題があります。

 ひとつは、その外国人とおぼしき人がはたして英語圏の人なのかです。もしかしたら英語が通じない東南アジアや中近東からの人かも知れません。

 もう一つは、その人が本当に困っているかどうかです。自分なりに考えて旅をしているのに「よけいなお世話」になることもありえるからです。

 私は、もし目と目が合って( eye-contact「アイ・コンタクト」)、相手がにっこりしたら軽く “ Hi ! ” と。そのあと「こんにちは」と続けます。相手がもし日本語が分かるようなら、そのまま日本語で。相手が首をかしげるようだったら、いよいよ “ You speak English? ” の出番です。

 学生のころ、外国人とおぼしき人に得意げに “ Can I help you? ” と話しかけたら「ワタシハ ダイジョウブデス」と返されて顔が赤らむ思いをしたことがあります。まさに若気の至りでした。

大津幸一さん(石巻専修大人間学部教授)

【2017年9月5日(火)石巻かほく掲載】


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