部活動の減少(河北新報社石巻総局・鈴木拓也)

水紋

 お盆に神奈川県の実家に帰省したら、母校の中学校のサッカー部が廃部の危機に陥っていることを知った。

 1970年代ごろに「ニュータウン」として造成された住宅地の学校だ。私が在校していた約20年前は1学年6クラスあったが、少子化の影響で2クラスまで減った。

 サッカー部の部員は7人程度らしい。私のころは1学年で20人以上いたから時代の変化を感じずにはいられなかった。

 そんなサッカー部の窮地を救おうと、自分の子どもを通わせていた元保護者が存続を求める署名活動を始めた。

 小学生のサッカー少年団が今年で創設30年を迎えたこともあり、親世代を含めてサッカーへの思い入れが強い土地柄。元保護者は「サッカーをやりたい子が一人でもいるのであれば、サッカーをできる環境を残してやりたい」と熱く語る。

 少子化が進む中、サッカーに限らずあらゆる部活動が直面する課題だ。しかし部活動が減れば生徒の選択肢も限られる。本当はやりたいスポーツや文化活動があっても、それができない環境が次々と生まれるのであれば健全とは言い難い。

 署名活動をしていた元保護者によると、長時間労働が深刻な教職員の働き方改革も絡み、部活動の廃止の流れは各地で加速傾向にあるという。いずれも難しい問題だが、大人の事情ばかりが先行し、未来を担う子どもたちの選択肢が減るのだけは避けてほしいと思う。

(河北新報社石巻総局・鈴木拓也)

【2017年8月29日(火)石巻かほく掲載】


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