地域を歩こう(山家達也)

水紋

 大学生の時、地理学を専攻していた。その時、恩師から「地域を知るためには歩きなさい。そうでなければ、よい地図は作れないよ」とよく言われた。

 今、地図は地理情報システム(GIS)ソフトで制作することができ、簡単な地図なら数分でできてしまう時代だ。私の「なぜ?」という問いかけに、恩師はにこやかに「地域はそこに住む人たちがつくるもの。実際に歩いて見て来なさい。必ず発見があるはずだから」と答えた。

 実際に街を歩くとさまざまな発見がある。1人で入るには勇気がいるおしゃれな店を見つけたり、面白い人がたくさん居る大衆酒場に迷い込んだりする。そんな出合いがあると、だんだんその街のことが好きになっていき、離れられなくなっていく。

 今夏、石巻地方ではさまざまなイベントが開催される。中でも、22日に開幕したアートと食と音楽の総合祭「リボーンアート・フェスティバル」(RAF)は、東日本大震災で被災した石巻市の牡鹿半島を主な舞台とし、期間は9月10日まで51日間。各地で多彩なイベントが繰り広げられ、芸術と文化が融合したステージが再生にこぎ出す被災地に新たな魅力を創出する。

 石巻市中心部で街中を彩るイベントも開催中。夏休みに入り、観光客らで石巻地方もにぎわいが予想される。牡鹿半島や「街」に繰り出し、さまざま出合いと新たな感動を体感しよう。

(山家達也)

【2017年7月25日(火)石巻かほく掲載】


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